塗料の中身は大きく分けると顔料・樹脂・溶剤・添加剤で出来ています。
顔料:名前の由来はおしろい、紅など顔に塗る材料で細かい色粉です。
樹脂:松ヤニや漆などの天然樹脂、石油からつくる合成樹脂などがあります。
溶剤:樹脂を溶かしたり、薄めたりする液体です。
添加剤:塗料の性能を向上させる補助薬品です。
■イエロー(黄)
■マゼンタ(赤紫、紅)
■シアン(緑青、碧)
一般的に色はこの3色(イエロー、マゼンダ、シアン)で構成され、すべての色はこの色の配合割合で作られています。塗料やインク等を塗る基本色は、「色(料)の三原色」と言われます。
塗料の種類によって耐久性や価格は大きく変わってきます。
一般的にアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素という種類があります。
種 類 | 特 徴 |
塗り替え目安 |
価格 |
油性塗料(OP) |
主に木部や鉄部に使用。一般的に「ペンキ」と呼ばれます。 |
3年~5年 |
安価 |
アクリル塗料 |
一般的な塗料で最も外壁を塗装する場合に用いられます。安価なため一般住宅のほとんどで使用されています。 |
5年~8年 |
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ウレタン塗料 |
アクリル塗料に較べ、耐久性に優れます。ビル・マンションの塗り替え工事では標準的によく使われています。 |
8年~10年 |
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シリコン塗料 |
ウレタン塗料に較べ、耐久性に優れ、 最近よく普及してきています。 |
10年~15年 |
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フッソ塗料 |
シリコン塗料に較べ、耐久性に優れます。橋梁・高層ビルの外装パネルの塗装など、特に次回改修しにくい場所に使用されています。 |
15年以上 |
結局買って残るものは・・・塗膜です。
同じ塗り替えをするなら、良い塗料を選びましょう。
※下地調整とは、割れ・はがれ部分の除去やひび割れ箇所の手直し、汚れ除去など塗装する前に素地ごしらえをすることをいいます。
※付帯工事とは鉄部、木部、軒下屋根など、外壁以外の塗装工事をいいます。
塗り替えは、美観を保つことだけが目的ではありません。 建物の外部の建材は、塗装による「皮膜」によって守られているのです。しかしその「皮膜」にも寿命があるため、塗り替えの必要があるわけです。 塗り替えのタイミングを逸して放置しておくと、塗るだけでは済まなくなり、修繕の度合いによっては、費用がたいへん高額になることもあります。
直射日光に長くされされ続けた塗装は、白っぽくなり、手や衣服が触れると白い粉が着いてしまいます。
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立て看板の「危険」や「注意」の、赤く書かれた文字だけが消えてしまっている事があります。
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壁自体にひび割れが入ることにより、塗装の膜もひび割れすることがあります。 |
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